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ジプシーの踊り手たち
2月27日のさいたま芸術劇場,3月4-5日の第1回ジプシー・シンポジウムと,しばらく身も心もジプシー漬けになった1週間でした。
今回も,2001年に続いて,踊り手も楽団も100%ジプシーによる来日でした。踊り手が男性10名,女性3名,楽団がサースチャーバシュから3名(踊りも名手)と「スーパーマイスター・ヤコブ・アティラ」を中心とした5名で,計20名程度といったところです。踊り手たちは,いずれもROMAFESTで優秀な成績を収めた踊りの名手達。といっても,その年令層(男性)は14才から21才で,中でも15才が中心です。

もともと,ジプシーの踊りに対する私のイメージは,「芯から踊りが好きなんだよなー」と思わせるストイックさと天真爛漫な快活さでしたが,今回も期待以上でした。
音楽が聞こえれば,体でリズムを刻まずにはいられない。その音楽が無ければ,自分の口と体を使って音楽を作ってしまう。そんな天然の踊り好きが,特にシンポジウムにおいては,同じ目線で触れることが出来たのが良かったですね。

そして,改めて特筆すべきは,彼らの技術の高さでしょう。休むことなく常に装飾を重ね,かつ,独特のキレを随所に見せる足の動き。速いテンポの音楽を,これでもかと言うくらいに細かく分割して刻む,高速かつ正確なチャパシュ(手で足や体を打つ動作)。その動きの豊かさと正確なリズムは,見ているものに熱狂と,ある種の清涼感も与えます。

シンポジウムの中での増永さんの話によると,今回来日しているジプシー達のいるムレシュ地方は,現在,ルーマニアでも日常的にフォークダンスを踊る習慣が残っている唯一のところだそうです。おそらく小さな頃から,遊びの中に,もしくは遊びの中心に踊りがある生活をしているでしょうね。そうした中で,技術がどんどん磨かれてきたのでしょう。じゃないと納得できないよねー(笑)。ある意味で,彼らはフォークダンス本来のレベルの高さを唯一継続している存在かもしれません。

思い起こすと,ハンガリー人の踊りでも,時々昔撮影された8mmフィルムの映像を見る機会がありますが,その中には,現代のダンサーを黙らせてしまうような技術と上手さを兼ね備えた踊りも多いですね。フォークダンスがフォークダンスであった時代だったのかもしれません。しかし,残念ながらその踊り手たちはすでにこの世にはいないわけです。そんな8mmの世界が,まだ,ここにはある,ということかもしれません。

ところで,彼らの踊りを何度も見ていると,いわゆる「フォークダンス」というよりも,むしろニューヨークかどこかのストリートダンスに近い感覚を覚えました(本物のストリートダンスを見たことはありませんが)。とすれば,もう少し洗練させれば,ポップでメジャーな世界でのデビューもありうんじゃないか,とも思います。それは,技術の高さもさることながら,かつて,ジプシーの音楽家達が,かれらの音楽を世界に広めたと同じように,踊りも,世界,特にポップな世界で受け入れられやすいエンターテイメント性,つまり,汎用的な格好良さを持っていると思うからです。

今回の踊り手での,私にとってのトップ賞は,Szanto Attilaさんですね。今回多数を占める15才の少年達の踊りは,返す返すも,その技術の高さ,快活な表現には目を奪われるものがありましたが,+アルファは無い。何度も繰り返し見てしまうと,どうしても予測がついてしまう部分があります。勿論,体格から来るハンディもあります。やはり,そこは少年の踊り。発展途上です。
そして,Attilaさんの踊りは,そのフィジカルの強さに裏打ちされた,よりインパクトの強い表現力,そして,その余裕から来る色気もありました。後者の方がもっと出てくると,さらにすばらしい踊り手になるような気がします。

<続く>
by odoribe | 2005-03-09 17:27 | 言いたい放題 | Comments(0)
てけるぅ演奏会
b0043954_127418.jpgもう1ヶ月以上たってしまいましたが,1月25日に行われたTekerő演奏会に行ってきました。
演奏者は,Takakuさん。BBSにも書きましたが,自称「寅さん」というよりは,イチロー似な方です。演奏の合間に語りがあるのですが,当然とは言え,音楽,特に民族音楽に対してとても真面目に取り組んでいる姿勢に好感が持てました。

プログラムは全部で10。おなじみのデール・アルフォルデイ地方の村のオラーホシュやチャールダーシュを始めとして,ハンガリー民謡やフランスの音楽など。印象的には耳に覚えのあるメロディーラインが半分以上です。
b0043954_0541966.jpgどれも,すばらしい演奏で,自然に足で拍子を取ってしまってました。会場が教会だったこともあって,なんだかハンガリーの小さな町の演奏会に紛れ込んだような錯覚を覚えましたね。日本で,こんな風に(つまりホールとかではなく)ハンガリーの音楽の演奏を聞いているのが,不思議な感じがしました。
もう一つうれしかったのは演奏会パンフレット。もちろん手作りなのですが,なんと和訳付きの歌詞入りなのです。今度は,1部分だけでも皆で歌う・・・というのはどうでしょうかね。

次回も是非期待したいです。これから,さらに色々磨かれて,演奏に艶っぽさも加わってくるんじゃないでしょうか。
※そう言えば,テケルは弦が3本なのに糸巻きが4つあるのは何故?,という疑問がまだ未解決なのですが(笑)。
by odoribe | 2005-03-03 01:01 | イベント情報 | Comments(2)
ハンガリー民俗舞踊小事典の更新再開
ずっと気にはしていたんですが,この「小事典」の更新をやっと再開することにしました。

ただし,「ただでは起きないぞ」,というわけで,更新の手間を省くために,この「小事典」もブログ化しました。したがって,今後は,このブログ上で更新を続けることになります。
どうやってブログ化したのかは,ご覧の通り。まあ,URL見れば色々工夫の跡が見えるはずです。エキサイトブログでこんな使い方をしてしまって良いのか?という懸念もちょっとありますが(笑)。
by odoribe | 2005-03-01 16:01 | ニュース | Comments(0)
踊り部通信〔2005年早春号〕
何だか風邪っぴきが急増してますねぇ。皆さんお元気ですか。
まあ,そんな中でも,踊り部の例会は続きます(笑)。
2月5日の例会で,エレク村の踊りに一応けりをつけまして,19日の例会からは,ルーリンツリーヴ村の踊りの練習を始めました。カロチャは,継続して練習しています。
ルーリンツリーヴの踊りは,最近タンツハーズでよくかかるククルメント地方(南メゾセーグ地方)の踊りによく似ているのでそれに押されて,ちょっと忘れ去られぎみ。今回の練習で思い出して,その面白さを再発見できたら良いと思います。
そしてまた,最近,ハンガリーの踊りを始められた方,これから始められる方にも,動きは割とシンプルなのでわかりやすいと思いますよ。
この踊りにはポントゾーという男性のソロの踊りがあります。チャパスが一杯入った技巧的な踊りです。例会でも,ある程度全員で練習しますが,補足ということで,ポントゾーのみの例会を3月12日に行います。場合によっては,もう1回くらいあるかもです。

ということで,皆さん,お誘い合わせの上,是非,お越しください。
なお,会場は舟渡,徳丸と入り組んでいますので,ご注意ください。

(3月4~5日 「ジプシー・シンポジウム」 NYC)
 3月 6日(日)1300-1700 舟渡区民センター カロチャ,ルーリンツリーヴ
 3月12日(土)1800-2130 徳丸区民センター ポントゾー特集
 3月26日(土)1800-2130 徳丸区民センター カロチャ,ルーリンツリーヴ
 4月 9日(土)1800-2130 舟渡区民センター ルーリンツリーヴ,未定
 4月23日(土)1800-2130 舟渡区民センター ルーリンツリーヴ,未定
by odoribe | 2005-03-01 14:52 | 踊り部例会案内 | Comments(0)
   
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