結果は、...大満足。
幸い、知人の紹介で、八尾の中で民宿することができた。 そのため、その家の"おわら"の様子を知り、その町(東町)の"おわら"の活動ぶりを、 ほとんどおっかけストーカー状態でつぶさに見ることができた。
中でも、強く印象に残ったのは、踊り手の強烈な踊りに対する欲求と、 若いというより "うぶ、無邪気、清純" な魅力を放つ踊りの美しさ、である。
おわらの踊り手は未婚者かつ26才未満に限られるため、女子中・高校生たちが中心となる。 その子たちの「まだまだ踊りたーい」という元気一杯な様子と、踊りに入ったときのしとやかで美しい手や体の運びに、 何とも言えぬ落差と安心感と共感と驚きを感じてしまったのだ。
特に、踊りで感銘したのは "手" だ。親指を中に入れ、 4指を伸ばして少しそらせ気味にする。動かすときも、ほとんどその手のスタイルを変えずに手を運ぶ。 そのナイーブで不器用とも見える踊りは、
どんなうまい小技を効かせた踊りも寄せ付けない美しさを放っていた。 そして、どこ町内の踊り手たちを見てもその手のスタイルだけは共通だった。
ところで、今年5月にティマールさんが来日した時、 我が家にお招きし、私がその時撮った風の盆のビデオを見せたことがある。
その時、「なぜ、笠をかぶって顔を隠すのか」と質問された。
私は「その方がきれいに見える」と言ったら、「顔を見せた方がいいじゃないか」と反論されてしまった。
余談だけど、先日、NHKで放映された「越中おわら風の盆」を見て、 茶髪のおにいちゃんが、気持ち良さそうに "おわら" を踊っているのを見て、 笑ってしまった。■